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2014年8月18日月曜日

Sametime 9.0のテスト環境を構築してみました

みなさん、こんばんは。もう8月も後半を迎えました。
早いですね。もう夜も7:00を過ぎると、外は真っ暗です。秋の足音が聞こえてきてるのではないでしょうか?

さて、温めていた記事がやっと公開できるようになりました。今回は、すでにある資料に対しての記事ということで、日本IBMの方(お名前を出していいかど うかわからないので伏せておきます・・・)に内容をチェックしていただきました。この場をお借りして御礼申し上げます。ありがとうございました。

ということで、今日の話題です。


0.前置き
テクてくLotus技術者夜会では、今年(2014年)の5月と7月の2回にわたって、Sametimeのアプリケーションの開発をテーマとして開催されました。IBM Greenhouseの環境を利用することでSametimeアプリケーションのサンプルは作れるのですが、ここはやはり自分でSametimeの環境を構築した方が理解も深まるだろう!(ホントか?)ということで、テスト用環境を構築することにしました。

環境構築のための資料は、日本IBMのdeveloperWorksにアップロードされているので、それを利用して行いました。
基本的にはこの資料を見ながら作業すれば、問題なく構築できる(はず)なのですが、なぜかどっぷりとトラブルにはまってしまいました。
そこで、私なりに「ここは要注意だな!」と思ったところを挙げながら説明していきます。


1.資料のダウンロード
資料は、こちらからダウンロードできます。
IBM iNotes 9.0 - IBM Sametime 9.0 限定利用版 連携 導入ガイド (Windows 版)
PDF形式になっているので、閲覧するのにAdobe Readerが必要です。


2.構築予定の環境構成
ダウンロードした資料にも記載されていますが、今回のテスト環境はWindows版で構築するものとしました。
資料では4台の Windows Serverを使って構成していますが、そんな潤沢なH/W環境は持ち合わせていないので、Sametime System ConsoleとSametime Proxyを1台のサーバーにまとめることで3台の構成にしてみました(あまり変わらないかな・・・)
今回のサーバー構成図
役割別に表すとこんな感じでしょうか?
各サーバの役割


3. Sametime System Consoleの導入
インストールの手順は資料にあるのでそちらを参照願います。とても分かり易いですよ!
さて、そんな資料でも、やはりすべてが網羅されているわけではありません。
予想だにしなかったトラブルは発生するものです。
まず、Sametime System Consoleの導入までは、全く問題なくできました。
しかし!!!ここで事件(笑)が発生しました!
LDAPの登録(資料のP.8「3.6. SSC の開始と管理コンソールへのログインとLDAP の設定」)をしようとしたときにエラーが発生したのです。LDAPの登録に失敗したんですね。
原因は・・・ドミノサーバの管理者フィールドを空白にしていたことです(汗)。
テスト環境なので、「管理者(フルアクセス)」に管理者ユーザ名を入力していて、「管理者」は空白にしていたら、見事にエラーになりました。Sametime Communityの方も同様と思われますので、この欄の内容には十分注意しましょう!
管理者フィールドは必須!
ここは、素直に「管理者」に値を入力して、Dominoを再起動した後、LDAPの再登録作業を行うことで、無事に成功しました。


4.Sametime Communityの導入
Sametime Communityの導入でも、たくさん躓きました。
インストールそのものは、何の問題もなくできたのですが、ここではSametime System Consoleへの登録(資料のP.10「4.3. SSC への登録」)では、何回やっても失敗して、投げ出そうかと思ったくらいです。
ここでの注意点はポートの透過設定です。ファイアウォールでポートの許可をしておかないといけないのです(まぁ、当たり前ですよね・・・)。テスト環境だからファイアウォールなんか無効にしても良かったのですが、しっかりと覚えておかないと本番で大変な目に遭いますからしっかりと覚えましょう。
ここでは80番と9443番ポートが空いていればよいのですが、後で他のポートも空けないといけません。
なので、先に関連するポートは開けておくと良いでしょう。
Sametime Community Server によって使用されるポートに詳しく出ています。こちらのページは、Sametime 8.5バージョンになっていますが、使用するポートは変わっていませんので、問題ないでしょう。
※なお、構築しようとしている環境によってはポート番号が別のものに設定される場合もあります。その場合、各コンポーネントのプ​ロファイル格納ディレクトリのl​ogs\ 配下にある AboutThisProfil​e.txt というテキストファイルに実際の値が書いてありますので、必ず確認するようにしましょう。
私のSametime System Consoleサーバーの場合、「C:\IBM\WebSphere\AppServer\profiles\STSCAppProfile\logs」というフォルダにあり、内容は以下のようになっていました。

AboutThisProfile.txtの内容
また、資料にもある通り、「console.properties」と「productConfig.properties」の内容は変更するのを忘れないようにしましょう。これを忘れて「registerSTServerNode.bat」の実行に失敗した後で修正しても、ダメなようです。再インストールを覚悟した方がよいかもしれません。というくらい大事なところです!!(実際、私は再インストールしました・・・orz)

それと資料のP.13「4.4.3. 接続許可クライアントの設定」ですが、この設定を行うとiNotesクライアントからしか接続できなくなってしまいます。他のクライアントを利用する場合はこの設定に注意してください。
接続するクライアントのIDは資料にも記載されていますが、Table of Client types that are connecting to a Sametime serverを参照してください。


5.Sametime Proxyの導入
こちらもインストールは簡単でした。
ただし、私の場合、Sametime System Consoleサーバーと同居させていたので、Installation Manager及びWASの導入は行いませんでした。この辺りはどのような環境構築をするのかをしっかりと確認した上で行う必要があります。

さて、ここでのトラブルは・・・パスワードでした(汗)。
資料のP.14「5.5. SSC でのDB 接続とデプロイメント計画作成」のSametime ProxyサーバーのWASの管理者とパスワードを入力するところでエラーが発生しました。
なぜか
AIDSC0106E: パスワード に無効な文字が含まれています。次の文字はいずれも使用できません。
; * ! ? " / < > | + & ' ` [ ] % ^ : = -

というエラーが発生したのです。
念のため、WASの管理画面にログインすることができるのを確認して、パスワードが誤っていないことを確認しました。
それでも前述したエラーは変わりません。なぜだろうか???
ふと気が付いたのですが、私はパスワードを複雑化するために、パスワードに"."(ピリオド)を含めていました。リストには含まれていないのですが、嫌な予感がしたので、WAS管理者のパスワードから"."を除外してみました。
すると・・・
はい、成功しました(笑)。って、笑い事じゃないと思いますが・・・いつかきっと修正されることを願いましょう。
とにかく、WAS管理者のパスワードには”.”を含めないようにしましょう。なお、ここで注意事項として書きましたが、WAS管理者のパスワードの変更は他でも影響がありますので、最初から"."なしで作成しておくようにしましょう。


6.ついに動作しました!
ここまでくれば、後はもう問題ありません。実際にはSametimeクライアントを動かす段階でもトラブルはあったのですが、前述したチェックポイントをクリアしていれば、まず動きます。
それでもトラブルが発生した場合は以下のリンクを参照してみてください。きっとヒントがあります。
IBM Sametime9: トラブルシューティングとアンインストール
Sametimeログイン権限エラーの解析方法
8.5x Community server install fails to integrate with the Sametime System Console


7.おまけ
Sametimeインストールの資料にはSametime System Console及びSametime Proxyサーバーの起動用コマンドのサンプルファイルが添付されています。これ、便利なんですが、一か所だけ気を付けるところがあります。
自分で構築した環境で利用できるように、batファイルでは変数を使用しています。
この時、PROXY_HOST_NAMEはSametime Proxyのホスト名を入力するのですが先頭8文字までしか有効になりません。というより、自動生成される際に8文字で切られるようです。Proxyのホスト名が8文字より多い場合は注意が必要ということです。
set WAS_HOME=c:\IBM\WebSphere\AppServer
set HOST_NAME=ssc
set PROXY_HOST_NAME=proxy
set WASADM_ID=wasadmin
set WASADM_PW=password
ちなみに、こちらのPROXY_HOST_NAMEの値はノード名と言い、WebSphereの管理者コンソールから確認することができます(下図参照)。
Sametime Proxy サーバーのノード名
Sametimeサーバーが起動できないな?というときは、この辺を確認しましょう。




と、テスト環境として構築するのであれば、普通は引っかからない場所に引っかかってしまったのですが、本番でトラブルに見舞われることを考えれば、テスト環境で良かったなぁというところです。
また、機能限定版では使えませんが、正式にライセンスを購入すると、Sametime用のSDKが利用できます。それを利用するとXPagesアプリケーションからも在席確認やチャット機能が利用できるようになります。
是非、Sametimeを導入してそういったアプリケーションを作ってみてください。Sametimeが便利に使えるだけでなく、XPagesアプリケーションがレベルアップしますよ!


SametimeのSDKを利用したアプリ開発についてはテクてくの資料をダウンロードしてみてください。
こちらからダウンロードできます。
テクてくLotus オンラインコミュニティ
当ブログでも、サンプルができたら改めて紹介しようと思います。



では今日はこの辺で。



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