Domino Voltアプリケーションのアップグレード方法について

*** This article is written in Japanese on how to upgrade Domino Volt applications. If you want to read in English, please use the translation function of the blog.


皆さん、こんにちは。

今日(2020年8月11日)は全国的に猛暑になっているようです。
水分補給と空調管理はしっかりとしましょう。


さて今日もDomino Volt 1.0.1の新機能についてです。
Domino Volt 1.0.1にはアプリケーションのアップグレードという機能がつきました。
アプリケーションのアップグレードメニュー

今まではアプリケーションを修正する場合、直接アプリケーションを編集していました。
リリース前であれば何の問題もありませんが、リリース後となると実データを使ってのテストが出来ないなど大変でした。
そのため、アプリケーションをデータごと複製して、複製したアプリケーションで修正およびテストを行い、確認できたら本番のアプリケーションを再度編集するといった方法が一般的でした。
※プレビュー機能を使って確認できないこともないですが、ワークフローなど複数ステージがあるアプリケーションではその方法は試せません。


では、アップグレードはどのように行うのか?
それを見ていきましょう。

といっても簡単です。
1.アプリケーションを複製する
2.アプリケーションを修正する
3.修正したアプリケーションをエクスポートする
4.エクスポートしたアプリケーションを使って「アップグレード」する

という手順です。

具体的な手順を画面をつけて説明していきます。
まず、既存のアプリケーションはこのような形になっています。
説明をシンプルにするためにフォームおよびページは1つだけとしています。
データビュー
フォーム(既存文書を表示)


1. アプリケーションを複製する
「HCL Domino Volt - Application Manager」の画面でアプリケーションの「・・・」メニューから「複製」をクリックします。
「アプリケーションの複製」ダイアログが表示されるのでアプリケーション名を入力して[OK]をクリックします。
アプリケーションの複製
 アプリケーション名は任意ですが、何のアプリケーションを修正するのかが分かるようにしておくと良いです。
複製に成功すると「未デプロイ」の状態でアプリケーションが作成されます。
アプリケーションが複製された


2.アプリケーションを修正する
 アプリケーションを編集して修正します。
アプリケーションの編集ポイントは2カ所。
・「タイトル」の「ID」を変更する。
・「メモ3」という単一行エントリーを追加する。
です。
タイトルのIDを変更する

「メモ3」フィールドを追加

修正できたら、アプリケーションを保存してデプロイします。
デプロイできたらアプリケーションが正常に動作するかテストを行います。
※今回はアプリケーションの複製で修正を行っているため、データは移行されません。
修正したアプリケーションの動作確認



3.修正したアプリケーションをエクスポートする
アプリケーションの修正が確認できたらエクスポートを行います。
 アプリケーションの「・・・」メニューから「エクスポート」をクリックします。
「アプリケーションのエクスポート」ダイアログが表示されるので[OK]をクリックします。
アプリケーションのエクスポート
「送信データを含めますか?」のチェックボックスはつける必要はありません。


エクスポートされると、「アプリケーション名.volt」というファイルが作成されます。
Voltファイルが作成される



4.エクスポートしたアプリケーションを使って「アップグレード」する
この.voltファイルを作成してアプリケーションをアップグレードします。
既存アプリケーションの「・・・」メニューから「アップグレード」をクリックします。
「アプリケーションのアップグレード」ダイアログが表示されるので「アプリケーション・ファイル」に先ほど作成したvoltファイルを選択します。
アプリケーションのアップグレード
「送信済データの置換」にチェックをつけると、データがすべて削除されるので注意しましょう(理由は後述します)。

ファイルを選択したら[OK]をクリックします。
「アップグレードを実行中」のメッセージが表示されてアップグレードが行われます。
無事に完了すると下図のダイアログが表示されます。
アップグレードの確認

アプリケーションは自動的にデプロイもされます。
アップグレードが完了

ここで注意する点があります。
アプリケーション名が変わってしまうのです。ですので、アプリケーション名を修正して再デプロイするか、もしくは「3.修正したアプリケーションをエクスポートする」 の時にあらかじめアプリケーション名を既存のものと同じにしておく
必要があります。
このあたりは改善して欲しいところですね。

さて、では修正したアプリケーションを起動して確認してみましょう。
※アプリケーション名は元のものに修正しておきます。
データビュー

既存文書の表示
「メモ3」フィールドが追加されていて、「タイトル」フィールドはそのままデータが引き継がれていますね。
このように簡単にアプリケーションのアップグレードが行えます。


ですが、いくつか気をつけるべき点もあります。
・「フィールド」を削除してはいけない
 →同じIDでフィールドを作成してもデータは引き継がれない。
 例えば、元々は「数値」フィールドで作成していたが「単一行エントリー」に変更したいと思って、「数値」フィールドを削除して同じIDで「単一行エントリー」を作成してもダメということです。
※削除されたフィールドはNotes文書では 「フィールド名_del_削除したときの日時」(日時はISO8601形式)に変換されます。

・複製時にアプリケーション名を変更ない方が良い
 →アップグレードしたときに変更した名前になってしまう
アプリケーションのアップグレード時にも実際にそうなってしまったのでおわかりかと思いますが、これも注意点です。
かと言ってアプリケーションの複製時に同じ名前にしてしまうと、本番のアプリケーションとの区別がつかなくなってしまうので本当に注意しましょう。

・既存データを置換したい場合はアプリケーションの複製ではなくエクスポートで対応すること
 →アプリケーションのアップグレードメニューの中にある「送信済みデータの置換」にチェックをつけて実行する場合、アップグレード用のvoltアプリケーション内にも文書が存在している必要があります。

 これは、「送信済データの置換」を実行すると、既存アプリケーションから文書は削除されて、voltファイル内のアプリケーションのデータをインポートするためです。

ですが、私個人としてはこのオプションの利用はお勧めしません。
アプリケーションのリリース直後等で文書数がまだ少ないとかであれば、メンテナンスと称して対応も可能ではあると思いますが、文書数が多くなってきたり、文書の更新が頻繁に行われる(ワークフローアプリケーションなど)ような場合、アプリケーションの修正中にも文書の更新が行われる可能性があります。

アプリケーションのアップグレードではそういった文書を救うことはできなくなるためです。


他にも多くの制限事項や注意事項があるかもしれませんが、アプリケーションのアップグレード自体はそんなに難しいことではありません。
ですので、あまり気にせずにどんどんアプリケーションをリリースして使い勝手の悪い箇所を改善していくような形の方式で運用していくので良いと思います。








それでは今日はこの辺で・・・



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